「ゾーン体験」「ゾーンに入る」など最近スポーツニュースなどで耳にするこのゾーンという言葉。
どんな意味だかご存知でしょうか?
今回はゾーン体験をしたときの体の状態と、またゾーン体験をする方法についてお話したいと思います。
ゾーン体験とは
「ゾーン体験」とはスポーツ選手がいつもと違い意識していないにもかかわらず「調子が良い」「なんかうまくいく」など極度の集中状態にあることを指します。
ではゾーンを体験しているとき体はどんな状態になっているのでしょうか。
ゾーンは心理学のフロー
昨今ニュースなどで聞く「ゾーン」という言葉は実はアメリカの心理学者ミハイ・チクセントミハイによって提唱された心理学概念の「フロー(Flow)」と同じ意味で「人がものごとに集中、没頭していてさらに上手くいっている精神状態」を指します。
人間は外部からストレスを感じると脳の細胞から自律神経や内分泌に影響を与え体に不調をもたらします。
例えば心拍数のリズムが乱れるなどします。心拍リズムの乱れが脳に刺激を与えると集中しようとしてもできず落ち着いて思考することができなくなります。
しかし、この逆で心拍のリズムが安定すると精神が安定し落ち着いた思考ができるようになります。
そして極めて落ち着いた状態でスポーツをしているときに自分が持っているスポーツ能力とうまく呼応したときをゾーン状態といいます。
ゾーン体験をする方法は
ゾーン体験は頭で理論的に考えてできるものではありません。
では、どのようにすればできるようになるのかというとメンタルトレーニングによって出来るようになるそうです。
上記サイトによればレゾナンス呼吸という呼吸法によって体をリラックス状態にするなどの方法があります。
これは緊張しているときに深呼吸をして落ち着かせることと同じことであると思われます。
呼吸法によって緊張状態を緩和する方法は自律神経失調症や過敏性腸症候群などストレスによって生じる疾患の対処療法にもあるように有効な対処法の一つです。
まとめ
様々なことを調べていくとゾーン状態とは体がリラックス状態にあり無意識でありながらスポーツ能力を最大限に発揮できる状態であることがわかりました。
ただ、間違えていけないのはゾーン状態に入ったからといって普段やったこともない技が急に出来るようになるといったものではありません。
日頃から地道な努力でスポーツ技術を高めておくことが大前提にあり、体が勝手に反応できるレベルまで鍛錬することが重要だといわれています。
ということは、ゾーン状態というのはスポーツが苦手な人がなにか特別な裏ワザを使ってスポーツ能力を高められる魔法ではなく、真面目に努力してきた人が技術的にも精神的にも整えられたときに起こるごく自然な現象だと考えられるのです。