お笑いコンビであるクマムシ
のネタ「アイドルソング漫才」
の中で使われる
「あったかいんだから~」がヒットし
CDデビューするまでになっています。
今回は、なぜクマムシの
「あったかいんだから~」がウケている
のかを真面目に考察していきます。
まずは早速、ネタをご覧ください。
顔と歌唱力とのギャップ
以前、トレンディエンジェルのネタ
がウケる理由の記事でも書きましたが
歌っている人の顔と歌唱力のギャップは
人を引きつける要素を持っています。
クマムシの向かって右側の
長谷川の顔はネタ中でもいって
いるように強面(こわもて)で
魚のコブダイに似ています。
私たちはこの顔で歌を歌うと
言われたらまず湘南乃風の
ような歌声だと思いますよね?
しかし「特別なス~プ♪あなたに~」
なんてアイドルが歌いそうな歌を
強面の長谷川が歌いだすんです
から当然「え?」と嫌でも
引きつけられます。
しかも歌がうまい。
あなたの周りにもブスだけど
歌うまい人からカラオケの
ときだけモテる人いませんか?
多分あれと同じです。
歌がうまいと自然とその人の
歌に聞き入ってしまいますよね。
「あったかいんだから~」キャッチコピーの優位
なにが面白いんだろう?と思う人も
多いかもしれませんが、そんな人で
もこの
「あったかいんだから~」という
フレーズ、なんとなく覚えて
しまいませんか?
実はこれには隠された
秘密があります。
この「あったかいんだから~」という
ネタを思いついたきっかけは
長谷川が薬局で棚卸のバイト中に
コーンスープのパッケージに書いて
あった「あったか~い」という文字を
みて思いついたとのこと。
私たちは普段なにげなく商品を
買っていますが商品のネーミングや
企業イメージとして使われる
キャッチコピーはコピーライター
によって人の購買心理を揺さぶる
ようなフレーズが考えられています。
例えば、「そうだ京都、行こう。」
これは電通のエグゼクティブ
クリエイティブディレクターの
佐々木 宏さんによるもの。
JR東海のCMを見ると
京都に行きたいなぁと感じますよね。
これと同様に「あったか~い」という
ネーミングも「~」がついていることで
温かさがより伝わるため人の印象に
残るのです。
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カノンの法則
これも有名な法則で誰もが一度は
聞いたことのあるヨハン・バッヘル
ベルの「カノン」。
カノンコードとも呼ばれヒット曲
には必ずこのコードが使われて
います。
端的にいうとこのカノンのコードは
単純なコードで曲が進行していき
ます。
では、クマムシのCD曲
「あったかいんだからぁ♪」
もカノンコードかというと・・・・
違います。
カノンコード
C→G→Am→Em→F→C→F→G
クマムシ「あったかいんだからぁ♪」コード
C→E→Am→C/G→F→G→Em→Am→F→G
しかし、カノンの4つめのEmは
CやC7に変えて代理コードとして使う
こともあるので、そうすると
非常に似ているコード進行だ
ということがわかります。
つまりクマムシの
「あったかいんだからぁ♪」は
ヒットの法則に当てはまっている
ため人の耳に残るメロディなのです。
ハロー効果
皆さん、ハロー効果をご存知でしょうか?
ハロー効果とは日本語に直すと
後光効果といって権威のある人や
有名人のいうことが正しいと感じたり
強く影響を受けてしまうことをいいます。
いやいやさすがにクマムシと
ハロー効果は何の関係もない
だろうと思うかもしれません
がこちらも関係しています。
それは
AKBやSEKAI NO OWARI、
きゃりーぱみゅぱみゅが歌うなど
しており
今までクマムシを知らなかった人
たちも有名ミュージシャンが紹介
することによって広く知れ渡る効果
があることから十分、
ハロー効果が発揮されているのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
クマムシの「あったかいんだから~」
のネタがなぜウケているのか?
そしてたいして面白くないと思っている
人も印象に残ってしまうのはお話して
きた4つのポイントによるものだと
私なりに考察してきました。
1、顔と歌唱力のギャップ
2、キャッチコピーの影響
3、カノンの法則
4、ハロー効果。
どれも理にかなっています。
散々分析してきましたが
私の笑いのツボではないので
なんですが、人気の理由が
おわかりになりましたでしょうか?
このように笑いの法則のようなもの
は存在します。